Pear を始める準備

レンタルサ-バに PEAR をインスト-ル

XAMPP で PEAR の動作を確認できたらいよいよレンタルサ-バにアップします。
でも、ここがかなりやっかいです。
Web にも Pear のインスト-ルアップ方法の説明があるにはあるのですが、丁寧には書かれていないので、 かなりの知識がないとうまく行きません。
ここでは、「レンタルサ-バのミニバード」を例にとって説明したいと思います。
他のレンタルサ-バでも大体同じような方法でできると思います。
ミニバードには PEAR がインストールされていませんが、以下の順でインストールすることができます。

ミニバードのサーバー管理ツール

https://www.minibird.jp/ からログイン します。当然 ID と PASS が必要です。
ID と PASS はサ-バ利用申込みをすると発行されます。
サーバー管理ツールの PHP バージョン設定から PHP のバージョンを確認してから設定しておきます。
PHPのバージョンは、「PHP5.3.3」と「PHP5.1.6」のどちらかを選ぶことができます。
最近は「PHP5.4」と「PHP5.5」も選ぶことができますが、推奨の「PHP5.3.3」がよいと思います。

インストールするフォルダを作成

ここでは、FTP(Dream Weaver) からミニバードのサーバーにアップすることを想定しています。
Dream Weaver のファイルアップから、インストールするフォルダ pear を作成します。
例としてフォルダ名を、
「/home/サーバーID/ドメイン名/public_html/pear」
とします。
サーバーID = kilowave
ドメイン名 = kilowave.minibird.jp
とすると
/home/kilowave/kilowave.minibird.jp/
public_html/pear
となります。
FTP(Dream Weaver)から接続するとそこはすでに、
/home/kilowave/kilowave.minibird.jp
/public_html/
なので、具体的にはそのル-トに、pearのフォルダをつくるだけです。

go-pear のダウンロード

この項 2016.3.20(日)修正
Pear のインスト-ルファイル go-pear をダウンロードします。
風柳メモ
に行き、
「修正版の go-pear.php はこちら」をクリック、php ファイルの内容を表示させ、 これを全部複写(コピ-)します。
本来、go-pear は Pear ご本家にある go-pear
の php ファイルの内容を表示させ、これを全部複写(コピ-)
go-pear.php という名前で保存
というのが作法でしたが、ご本家の go-pear ファイルには過去バグがありました。
今も解消していないようです。
よって、風柳メモの go-pear.php に従ってインスト-ルするのがよさそうです。
では、複写したファイルを保存していきます。
Dream Weaver を開き、ファイル→新規→PHP→作成 を実行、
余計なファイル内容(デフォルトで表示されている英文字をすべて消去して、複写(コピ-)した 内容を貼付けます。
これを、go-pear.php の名前で保存します。
TeraPad の場合は、TeraPad を開き、複写(コピ-)した内容を貼付け、これを、go-pear.php の名前で保存します。

FTP(Dream Weaver) でアップロード

この go-pear.php ファイルを、あらかじめ作成しておいた「インストールするフォルダ」
「/home/サーバーID/ドメイン名/
public_html/pear」
例の場合、
/home/kilowave/kilowave.minibird.jp/
public_html/pear
に、FTP(Dream Weaver)を使用してアップロードします。
実質的には、pear フォルダをつくってここに go-pear.php を入れます。

パーミッションは604

PHPファイルはFTP(Dream Weaver)でアップロ-ドすると自動的にパーミッションは604になっています。
なお、パーミッション値は、minibirdファイルマネ-ジャ
minibirdサ-バ-管理ツ-ル→FTPアカウント設定→WebFTP→ログイン→歯車アイコン→数値設定
から変更することができます。今回は変更なしです。

インストール開始

アップロードした「go-pear.php」に WEB からアクセスしてインストールを開始します。
(例の場合は、
http://ドメイン名/pear/go-pear.php)
もっと詳しくは、
https://kilowave.minibird.jp/pear/go-pear.php
注意)現実的には、他の方にここをアクセスされるとこまるので、何も起こらないようにしています。

Go-PEAR Installer

Go-PEAR Installerの画面が表示されるので、「Next>>」から次に進みます。
設定画面に遷移するので、中段「Configuration」の「1.Installation prefix ($prefix)」の値をあらかじめ作成しておいたフォルダのパスに変更します。
(例の場合は、「/home/サーバーID/ドメイン名/public_html/pear」)です。
さらに「11.php.exe path, optional(CLI command tools)」の値を最初に確認 したPHPのバージョンに応じて設定します。
(PHPのバージョンが「PHP5.3.3」の場合は「/usr/bin/php5.3」とします。

インストールGo

ページ一番下の「Install」をクリックします。
インストールの進捗が表示されるので、100%になり、ページ下段に 「Installation Completed !」が表示されればOKです。

go-pear.php削除

アップロードした「go-pear.php」を削除します。
go-pear.phpはインスト-ラなのでゴミになってしまいました。
そのまま残しておくといたずらされることもあるので必ず削除します。

パスワード制限

minibird「サーバー管理ツール」の「パスワード制限」から
インストールしたフォルダ
「/home/サーバーID/ドメイン名
/public_html/pear」
例の場合だと
/home/kilowave/kilowave.minibird.jp/
public_html/pear
にパスワード制限をかけます。
もし、パスワード制限をかけないと Warning が出ますので忘れずに!

PHP.ini修正

Pearをインストールしたフォルダまでのパスを設定します。
minibird「サーバー管理ツール」の「PHP環境設定」>「PHP.ini 直接編集」から 「PHP.ini」にPEARをインストールしたフォルダまでのパスを記述して更新します。
「include_path=".:/home/サーバーID/
ドメイン名/public_html/pear/PEAR"」です。
例の場合は、
include_path=".:/home/kilowave/
kilowave.minibird.jp/public_html/pear/PEAR"
トップ[PHP]のすぐ下にいれました。
「設定する」のポタンはずっと下の方にあります。
確認して設定する必要があります。設定する」は2回行います。
この作業は、ドメインごとに設定する作業が必要です。
又、PHPのバージョンは、「PHP5.3.3」に各ドメインを統一しましょう。
複数のドメインをつくった場合は注意してください。

パッケージをインストール

例の場合、IE で
https://kilowave.minibird.jp/pear/
に行くと PEAR のバッケ-ジマネジャ-が見えます。
list all packagenamesをクリックすると、すべてのバッケ-ジの名前が見えますので、 インスト-ルしたいパッケ-ジの名前をコピ-して、Package Managementに戻り、 Quick-install a package の所に貼付けて、force? はチェックしないで、Install をクリックすると指定したバッケ-ジがインスト-ルされます。
一旦画面が白くなります。それなりの時間がかかります。
Dream Weaverのファイル管理からpearのディレクトリにバッケ-ジが追加されている のが見えると思います。

Pear のバッケ-ジマネジャ-のエラ-

例の場合、https://kilowave.minibird.jp/pear/
に行くと大量の以下のようなエラ-が見えることがあります。
Deprecated: Function set_magic_quotes_runtime() is deprecated in
また、他にもPearを含んだPHPを実行すると
Assigning the return value of new by reference is deprecated in
のようなエラ-が発生するときがあります。
これを回避するには、PHP.iniの修正が必要です。
minibird「サーバー管理ツール」の「PHP環境設定」>「PHP.ini 設定変更」から
error_reporting の所を
E_ALL & ~E_NOTICE
  ↓
E_ALL & ~E_NOTICE & ~E_DEPRECATED
に変更します。
「設定する」のポタンはずっと下の方にあります。
確認して設定する必要があります。設定する」は2回行います。
この作業は、ドメインごとに設定する作業が必要です。
複数のドメインをつくった場合は注意してください。

ここから5行 2016.3.21(月)修正
PHPのバージョンが「PHP5.4」以降の場合は
error_reporting の所を
E_ALL & ~E_NOTICE & ~E_STRICT & ~E_DEPRECATED
に変更します。

PEAR::AUTHをインスト-ル

例としてAUTHのインスト-ル方法を示します。
AUTHは、次のパッケ-ジをすべて順にインスト-ルします。
一つでも足りないとうまく動作しません。
Auth
MDB2
MDB2_Driver_mysqli


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