Composer を始める準備

Composer と PEAR

PEAR ライブラリーのインストールはオペレーティング・システム上でグローバルに保管されます。
これによるライブラリー独自のバージョン管理はありません。
でもこれにより引き起こされる問題が多々あります。
それは、使用するシステム上で実行されているライブラリーのバージョンがわからないからです。
こうしたことが、バグと勘違いしてしまう原因になることは珍しくありません。
つまり、アプリケーションを新しいサーバーにインストールした後、アプリケーションが機能しない時、 最終的に問題のサーバーに正しい PEAR ライブラリーが置かれていないことに気付くといったことが起こります。
具体的に説明します。
abc.php 01版と 02版の PEAR ライブラリーファイルがあったとします。
efg.php は abc.php 01版
hij.php は abc.php 02版
で正常に動くとすると両方を動かすことはかなり困難です。
普通は、PEAR ライブラリーには最新版のものが置かれていることが多いからです。
hij.php を動かそうとして PEAR ライブラリーをアップデ-トしたとたん、efg.php は動かなくなります。

2011年 4月に、Nils Adermann と Jordi Boggiano という 2 人の PHP 開発者が、 PHP では依存関係処理の問題に新しいソリューションが必要だと考え、その取り組みを開始しました。
その結果、彼らが 2012年 3月 1日にリリースしたのが、Composer です。
Composer では、開発者はアプリケーションに必要なサード・パーティー・ライブラリーを (どこでホストされているかに関わらず) 指定する構成ファイル(composer.json)を作成します。
その上で Composer を実行すると、完全なアプリケーションが compose (作成) されます。
指定されたライブラリーとその依存関係のすべてを Composer がダウンロードしてくれるからです。
Composer はまだ歴史がありません。
関連書籍も少ないですし、WEB での紹介記事も多くないのが現状です。
基本的にその使い方がよく分からないのです。
ライブラリの使い方も詳細が一般的に説明されていないのが実情です。
プロのみが知っているのです。

Composer インスト-ル1

XAMPPには Composer はインスト-ルされていません。
これから Composer XAMPP にインスト-ルする方法を説明していきます。
まずは、Composer のインスト-ルファイルを入手します。
インスト-ルファイルは、Composer の公式サイトから入手します。
残念ながら英語のサイトです。
Composer の公式サイト
Downloard のページ
を見ると、Windows のインストーラもありますので、今回はこれを利用します。
理由はただ一つ私の環境が Windows だからです。
Mac の環境については残念ながら確認できていません。
Composer-Setup.exe をクリックすると Composer のインスト-ラファイルを入手できます。


インストーラ入手

XAMPP に Composer をインスト-ルする

適当なフォルダに Composer-Setup.exe 保存し、これを実行するとインスト-ルの開始です。


インスト-ル1

セットアップが開始されたら「Next」をクリックします。


インスト-ル2

Settings Check 画面が見えたら、一般の方なら Xampp の php.exe は C:\xampp\php に入っていますので、デフォルトのまま「Next」をクリックします。


インスト-ル3

一般の方は、Proxy は使用していないので何もせず、「Next」をクリックします。
Proxy を利用している人は Use a proxy server にチェックを入れて Proxy url を記入してください。


インスト-ル4

確認画面が表示されたら「Install」をクリックします。


インスト-ル5

インスト-ルが始まります。


インスト-ル6

インスト-ルが終了したら「Finish」をクリックして完了です。
インスト-ラファイルが作成できました。

長くなりましたのでここで一旦切りたいと思います。


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